【切経】沖胡先生
先月から引き続き、熱についての講義でした。発熱の原因は細菌やウイルスだけではなく化学物質なども原因となることがあり、その原因も常に一つということではなく同時に複数の原因が混合している場合もあるとのことでした。また、身体の寒熱は時間によって変化し、朝は冷えていても昼から夜にかけては熱くなったりするとのことでした。この変化は自分でも日々感じているものであり、気になっていたことでもあったので、とても興味深く勉強になりました。
【問診】城田先生
毛髪についての講義でした。抜け毛や切れ毛等の問題は腎と関係があり、また抜け毛でも神経性のものは心や胆とも関係があるというお話の中で、髪の毛があまり生えなかった患者さんが、環境の良い場所に引っ越しをしたところ、髪の毛が生えるようになったという症例のお話もありました。人間の健康状態には衣食住のあらゆることが影響するので、治療や養生を考えるときには、日々の生活における様々な条件を考慮すべきなのだと思いました。
【古典】伊藤先生
足厥陰肝経の続きでした。今回の講義で読まれた範囲に「支」と「別」という二つの字が使われていて、どちらも読み方は「わかれる」で同じですが、それぞれの意味は少し違うというお話がありました。一つ一つの文字の意味を細かく意識しながら読んでいくと、著者がこの文章を書いたときにイメージしていたものに近づくことができて、より深く理解できるのではないか、という気がします。
【実技】柿田塾長
治療を受けている最中の人の脈を診て、治療によって脈がどのように変わるのかを確認しました。また、至陰穴と内至陰穴のそれぞれから正気を補った場合の気の流れ方の違いを体験しました。脈を診るのも気を感じるのもまだまだ苦手な部分が多いですが、上達できるように頑張りたいと思います。
塾生 松井