新年初めの定例会は「塾長の新年のことば」からスタートしました。
新年のあいさつの後、東洋医学の現状を語られ、当塾では科学技術が追いついた時のために正しい東洋医学をしていかなければならないと仰いました。
新年一発目に相応しい、気が引き締まる、おことばでした。
【切経講義】沖胡先生
切経における経絡の解説がありました。
経絡の診断は正気の虚、邪気、寒熱を、その経の経穴を用いて行います。治療には臓腑が対象のときは、陰経の経穴を用いることが大切で陰経を用いることで陽経にも効果が及ぶと解説がありました。
また、陽経、経絡、経筋の異常を注意して診ることが重要だと診断時のポイントも教わりました。
その他、東洋医学の臓腑、当塾における臓腑弁証、五体位診断、六経弁証についても解説がありました。
【問診講義】城田先生
胸痛、動悸について当塾での考えと現代医学での考えを合わせた解説がありました。
心・脾胃・肺、それぞれが関係する症状と心筋梗塞、狭心症、気管支炎などの相関関係などを学びました。また、現代では古典にはない、CSやアレルギーについてもしっかり押さえておかなければならないことも補足されていました。
【古典講義】伊藤先生
「柿田塾が目指すもの」について講義がありました。項目は2つあり、
1.「どうやったら治るのか」を考えるでは、東洋医学・西洋医学の両方を知り、正気の状態を知ることで、どの場所に問題があるかを割り出し、気的なアプローチを行うことで症状の改善が見込めると解説がありました。
2.東洋医学と西洋医学の関係性では、臓腑と臓器について解釈を説明された後、東洋医学の表現が西洋医学では、どこの臓器・器官の機能にあたるか解説があり、最後に当塾での治療法の説明がありました。
改めて当塾が目指すものを再認識することができました。
【実技】柿田塾長
各班、班長を中心に診断し、鍼をツボに当てずに治療を行いました。
治療を行うにあたり、正しい姿勢や意識が重要であることを学びました。
塾生 岩倉