「柿田流脉診講義」沖胡先生
脉診時における注意事項についての講義でした。脉診をする際に周囲の寒暖、音、匂い、色などの環境を患者さんに不快を与えないよう整えること、患者さんの精神的環境を整えるには術者との信頼関係が大切で、術者のリラックスも必要であること、脉状診のほとんどは邪気を診ていること、脉診時の術者の姿勢についての解説をしていただきました。
「柿田流問診講義」城田先生
腹部についての問診の続きで、食中毒、慢性腸炎、便秘、胆石、尿路結石、膀胱炎、前立腺炎、生理痛、女性器疾患の腹部の痛み、痛む部位などについて解説していただきました。慢性腸炎や膀胱炎は原因にアレルギーがあることも多く、主に腎虚だが最近は空気が悪いため腎よりも肺のダメージが大きいことを教えていただきました。またアレルギーからの下痢の治療は待った無しで、日に何回も治療をしたりして一気に正気を増やさなければならないことを教えていただきました。
「古典講義」伊藤先生
黄帝内経の歴史についての講義でした。素問の成り立ちについて、著作期間はおよそ600年間に渡り、色々な流派の論文を集めたもので統一性はあまりないことなどの解説をしていただきました。冒頭の先生の「黄帝内経全てが素晴らしい訳ではないが全てが駄目でもない」という言葉が印象に残りました。古典をただ鵜呑みにするのではなく注意深く学んでいきたいと思います。
「実技」柿田塾長
グループに分かれて脉診し、パワースティックで治療をした後、第1〜第5胸椎の脊傍を遠隔で診て、まだ虚しているところがあれば胸腺や気管を遠隔で補う訓練をしました。空気が悪いため肺が虚している人が大変多いことから、肺の治療が大切になってくることを学びました。
塾生 坂路