【塾長の新年のお言葉】
塾長より新年のお言葉をいただきました。
DNA技術や再生医療など目まぐるしく発展する現代の医学に対して、柿田塾で学ぶ気の医学がどのような立場で関わっていけるのだろうかと考えさせられました。
【切経講義】 沖胡先生
前回に引き続き脉診の講義で、寸関尺の臓腑配当と脉状についての簡単な解説がありました。脉は正気と邪気を分けて診なければなりませんが、脉の形にとらわれていると邪気が多い場合、正気の部分が見えにくくなるので注意が必要ということを教えていただきました。
【問診講義】 城田先生
女性の生理における塊と生理痛ついて講義していただきました。生理痛は正気・水血の虚で発生しますが、時期によって機序に違いがあります。
【古典】 伊藤先生
古典を学ぶ上で今後意識していかなければならないことについてお話していただきました。
鍼灸医学の未来を考えるとき、我々鍼灸師が古典を学ぶことは大変意義のあることです。しかし、ただ普通に古典を学ぶだけでは鍼灸は伝統文化だけで終わってしまう可能性があります。我々は常に医療の最先端を見据えながら、温故知新の精神でこの医学を学んでいく必要があると教わりました。
【実技】
グループに分かれて、指導役の先生の診断と自分の診断が一致するかという訓練を行いました。診断はほぼ一致しましたが、極端に正気の少ない人の脉は判りにくかったです。この場合は先にある程度正気を増やすことで、ぼやけていた部分がはっきり見えてきました。診断がつきにくい場合、まず治療してみることも一つの方法だと教わりました。
塾生 中井