定例会

2017年8月柿田塾定例会

【切経講義】 沖胡先生
今月は気の感覚の訓練に関して、形と気の流れの関係について教えていただきました。鋭角、鈍角、円弧などでどのように気が流れるか、また丘陵地や窪地での気の流れ、さらに材質によって気が変化することなどについて説明していただきました。金属の中には邪気を帯びたものもあり、とくにアクセサリーによく使われるプラチナは体に合わないので、身に付けない方がいいようです。患者さんの養生指導の参考にしていきたいと感じました。

【問診講義】 城田先生
今月は目についての講義でした。視力は腎や心の気と関係が深く、器質的なものでなければ、これらを補うことで改善させることができるそうです。最近目の悪い子供が増えていますが、環境汚染や食品添加物の影響で正気を摂りにくくなっていることとも関係があるかもしれないと思いました。

【古典】 伊藤先生
霊枢経脉編、足少陽胆経の続きです。頭、顔を巡り、缺盆に入るあたりの流中を説明していただきました。このあたりの流中は、内経と今の鍼灸の教科書では少し異なっており、時代を経る中でいろいろな解釈が入ったものと思われました。いつも教えていただいている通り、ひとつの情報だけで判断せず、広い視野で見ていくことが大切だと思いました。

【実技】 柿田塾長
今月は切診講義であった「形と気」の実践を行いました。いろいろな形の模型に実際に手を触れて、どのように気が動いているのかを感じました。円錐形や半球状のものでは教えていただいた通りに気が動いているのを感じることができ、またアルミや鉄では気の質が異なることもよくわかりました。次に両手の指を合わせて輪を作り、その中に別の人が指を入れて、人の気を感じる訓練を行いました。人の気も皆同じではなく、それぞれに異なることが分かり面白かったです。今後もすこしずつ気の感覚を鍛えて、正しい診断ができるように努力していきたいと感じました。

塾生 堤隆裕

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