定例会

2019年11月柿田塾定例会

【脉診講義】 沖胡先生
柿田流の脉診を始める前の注意事項を教えていただきました。
来院された患者が落ち着き、気持ちの良い状態でなければ、本当の脉が反映されにくいので、患者への気配りや考察も重要であることや、患者の汗が脉や治療に悪影響することを教えていただきました。
見落としがちであったり、治療しても結果が反映されない時の原因を教わり、つかんでおくことを教えていただきました。

【問診講義】 城田先生
女性の生理について講義していただきました。
不規則なものは虚としてとらえ、どの臓腑の正気を増やせば良いのかを教えていただきました。
また、出血が濃いものは、現代中医では瘀血とされ瀉法をする事があるが、これは危険であり、虚した臓の正気を増やすのが良いことを教えていただきました。
補瀉ということではなく、正気の充実度を診て正確な治療が行えることを教えていただきました。

【古典講義】 伊藤先生
古典は重要であるが、鵜呑みをしてはいけないということで、中国古代の歴史の講義です。
中国は古代から理論が抽象的なところがあり、陰陽論が起こり、易学に発展してそこに全てが分け与えられているが、日本は実学思想で発展、それは物事を深く調べてそれを元に造る事をしてきたので、大切にしていく事を教えていただきました。
医の字の起源となる毉や醫の意味についても講義していただきました。
歴史を学び客観的にとらえることを学びました。

【実技】 柿田塾長
まず、グループに分かれ、診察と診断、治療の実践を行いました。
患者役の各部の気の状態を診てどこが虚しているのかや、寒熱がどの部位に感じられるのかなどを診た後に、柿田流の脈診で診られた結果と一致するのかどうかの訓練を行いました。
それらを指導役に確認してもらった後に、パワーステックで正気を補う治療と、状況を脉診で確認するという訓練でした。

私は、患者役で腎の臓と心の臓の虚を補う治療をしていただきました。施術者が一生懸命になると補えず、
意識しなくなると、正気が流れてくるのを体感できました。
治療時の意識についての重要さが分かりました。

塾生 樽本

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