定例会

2018年11月柿田塾定例会

【切経講義】 沖胡先生

前回に引き続き、お腹の熱の話から陰陽両虚、陰虚、陽虚の状態説明そしてそれらの対処法のお話でした。いつも感じますが、当塾は身体を気ベースで捉えているので、臨床像との矛盾が皆無です。手かざしての話も出てきましたが、手かざしで捉えてるものは何なのか、どこを見ているのか等々、気的感覚が優れているからこそ、理解できるレベルのお話がありました。

【問診講義】 城田先生

入浴に関する問診事項。
入浴によるメリット、デメリットをきちんと整理しているからこそ出来る正しい入浴法から間違った入浴法まで、入浴に対する問診をここまでしっかりしているところはないと思います。たかが入浴と思われる方もおられるかも知れませんが、実は正しい入浴の仕方はすごく難しく養生指導するにはかなりの知識が要ります。毎回参加する度に、その事を再確認させて頂いております。

【古典講義】伊藤先生

足厥陰肝経の続きでした。是動病の文章の読みと解釈をして頂きました。その中で文章内のキーワードから、弁病についての補足説明があり、弁病とはどのようなものかを説明頂きました。また質問の流れから、少腹や小腹という表記がされているのかという話になり、傷寒論には表記があり日本では古方派の方々がよく使われておられたという歴史的な話まで学ぶ事が出来ました。

【実技】 柿田先生

今回は「医道の日本」に投稿された論文を塾長自らご説明して下さいました。
この論文は伝承医学の本質を説いており、塾長が如何にして現在の境地に達したかが書かれています。その境地には特別な人間だけが到達出来るという訳ではなく、しっかり訓練すれば基本的に誰でも到達出来るとあります。
この論文にはその方法までもが、きちんと整理された状態で掲載されています。
その内容を、丁寧にご説明して下さいました。
最後には自我と意識の関係性や、治療時におけるそれらの適切なバランスについてもご説明して下さり、とても濃厚な講義になりました。

塾生 林

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