定例会

2018年7月柿田塾定例会

【切経講義】 沖胡先生
先月から引き続き、切経時の注意について教えていただきました。患者さんが来院してしばらくは、筋肉に熱が残っていることがあるので注意が必要とのことでした。また、寒熱虚実は体のいろいろなところにあって統一されていないのが普通で、これを一つの状態として捉えようとするのは現実に合わないとの説明をしていただきました。丁寧に見ることができるように訓練していきたいと思いました。

【問診講義】 城田先生
今月は口唇についての講義でした。唇の乾き、歯茎に唇がくっつくなどは、水分不足だけではなく、肺や大腸、腎や胃などの臓腑も関係しているとのことです。唇一つとっても気から体を見るといろいろなことがわかるものだと改めて思いました。また唇の乾燥で悩んでおられる方は多いと思うので、日々の養生についてアドバイスしていきたいと感じました。

【古典】 伊藤先生
霊枢経脉編、足厥陰肝経の続きです。肝、胆をまとった後、膈を貫いてのどに行くあたりの流中を説明していただきました。講義の中で黄帝内経の歴史について説明していただき、古来の文献は多くが消失しており、各時代に書かれた注釈本などをもとにまとめられているのが現実であることを教えていただきました。

【実技】柿田塾長
今月は座位で背部兪穴の寒熱虚実を確認して治療を行いました。とくに多くの人が虚している肺に注目して背部を確認し、少商穴から正気を補いました。背部兪穴を見ると胸椎1?3番の虚が目立っており、肺の虚が多いように感じました。臨床でも肺の治療は大切とのことで、きちんと診断治療ができるようにしていきたいと感じました。

塾生 堤隆裕

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