定例会

2019年7月柿田塾定例会

【脈診講義】沖胡先生
脈というものは、術者の体調を反映しやすいので、客観的に診るように努力する必要があると教えて頂きました。また、寸関尺それぞれに特徴があることを教えていただきました。例えば、尺位は寸と関に比べると深くを診る必要があると知りました。浮中沈に関しては、全て浮いている、沈んでいるということではなく、深さも違うため注意が必要です。患者への触れ方にも気を配るなど、脈を診るということが、いかに複雑であるかを認識しました。

【問診講義】城田先生
腹部の問診の中で、腹部を締めると気分が悪くなるという状態について教えていただきました。私事ですが、先日そのような状態になったので、大変興味深い講義でした。過食でもなく、飲酒もない状態にも関わらず、気分が悪く、軽い吐き気もあったのですが、ベルトを緩めるだけで解消しました。胃に限らず、体を締めるだけで経絡に影響するため、メガネや補正下着の影響が少なからずあることを認識しました。養生指導する際に、大変参考になると思います。

【古典講義】伊藤先生
黄帝内経に代表される、鍼灸古典の歴史について学びました。鍼灸古典というものが、あまりにも古いことなので、同じような時期に書かれていると感じていました。しかし、鍼灸甲乙経を例にとれば、約400年も前のことを調べて書かれています。今の時代から遡れば徳川幕府が始まる頃であることを考えると、そこに書かれていることの信憑性を疑わざるを得ません。やはり書かれていることを鵜呑みにするのではなく、自分で考え、確かめることが大切だと認識しました。

【実技】
術者の姿勢が患者に及ぼす影響について学びました。治療はもちろん、脈を診る姿勢も患者への影響が大きいことを教えて頂きました。私はただ力を抜こうとするだけで、良い姿勢を保てていませんでした。良い姿勢を保つために、筋肉を緊張させるだけでは力が入ります。そこで、どのように姿勢をイメージしたらいいか教えていただきました。そうすると背を伸ばしやすく、また頭もハッキリとしました。この後、あらためて姿勢を矯正していただくと、ただ力を抜こうとしている時よりも姿勢の保持がしやすかったです。姿勢は普段から正しくしておくことが大切だと感じました。

塾生 坂手

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